昨年度に引き続いて、国際文化学科の学生が、岐阜市女性センターとのコラボ企画として、ぎふし男女共同参画情報誌「織」の企画・編集を行いました。
2022年度のテーマは「#生理について話そう」です。男女8名の学生による座談会形式で率直に意見を交換し、生理に対する認識を深めました。男女が互いを尊重し、ともに活躍できる社会を目指すための貴重な一歩となりました。
2023年度からは、国際コミュニケーション学科で、引き続き活動を継続します。
国際コミュニケーション学科では、公立大学としての自覚を持ち、グローバルな視点から社会・文化を理解し、交流において互いを尊重し、言語のスキルも活かしつつ多文化共生に対応できる人材を育てるという学科の立場から、地域貢献を重要視しています。地方自治体や教育機関と協働し、男女共同参画、地元に根ざした文化の活性化など、地域の発展に向けての取り組みを行っています。加えて、公開講座や高大連携授業、出前講座などを実施し、高校生、本学在学生・卒業生をはじめ、広く地域の皆様に向けた知の提供に取り組んでいます。
講座内容は、暗記の英語から理解の英語への橋渡しをするために,「it」を取り上げた。
[it=「それ」]とただ暗記するだけでなく、英語の仕組みを「意識」して勉強しなければならないこと伝え、そのために辞書をどのように活用すべきかを具体的に紹介した。辞書はitに関して,以下の用法があることを解説していることを示した。
今回はitの言語外照応的用法を解説するために、英会話の表現(cf. “Who is it?” “It’s me, Jim. It’s your father on the phone.)や映画「IT」,「ハリーポッター」「ローマの休日」,または音楽「Let it be」「Let it go」などを取り上げた。
その過程から「it」が他の代名詞(they ,he/she)と比べると指せる範囲が「it > they> he/she」のように幅広いことが分かるためには英語を意識する必要がある。itが物・生き物・人だけではなく、天気・時間・環境・人生・気味の悪いこと・良いことなどなんでも指せるのに対して、theyは複数の人、生き物、物などのみを指し、he/sheはさらに性別と有生などという制約が加わり指せる範囲がさらに制限される。
以上の内容で,英語の仕組みを「意識」して辞書をどのように活用するのかを示して「暗記の英語から「理解」の英語への橋渡し」を行った。
『徒然草』は、さまざまな立場の人が自分らしく生きるためのヒントを与えてくれる随筆文学である。本講座では、『枕草子』や『方丈記』の内容と比較しながら『徒然草』の柔軟な姿勢に触れることで、複雑な現代社会に生きる女性たちはもちろん、年齢性別を超えた受講者の方に、自由な発想で日々をよりよく生きるための視点を紹介した。
『徒然草』では、無常を前向きに捉え、限られた人生を充実したものにする姿勢の必要性を説いている。加えて重要なのが「もののあはれ」つまり、物事や他者などに触れて感動する心を持つことである。しかし、そうした思いを共有できる真の友人に恵まれることは現実的に難しい。そこで兼好は書物の世界に没入し、昔の知識人の考えに共感するという解決法を見つけるのだが、学んで得た知識や教養は、結局は真の智ではないと感じ、行き詰まってしまう。この壁を突破するきっかけが、他者との交流の中で自分の思いが受け入れられた経験であった(第四十一段)との流れが先行研究で指摘されている。
第四十一段を境に、作品では他者に関する段が増え、出会いや交流の中で他者から学び、自身に照らして正負の両面から人や物事を見るという柔軟な姿勢が生まれていく。他者は自己を映す鏡であり、他者によって自己を知ることで心を成長させ、よりよい人生を歩むために重要な存在なのだと、改めて気づかされる。
こうした視点から、先に述べた、兼好が真の智ではないとした、学んで得た知識や教養もまた、その時々の自分の心に響く対象であり、自分の置かれた状況や求めているものを映す鏡となりうるのではないか。他者の存在に加え、その時々に心に響くものごとを通して自分を見つめなおすことで「私らしい生き方」を見つけられる可能性を示した。
【参考文献】島内裕子校訂・訳『徒然草』(ちくま学芸文庫)、同『『方丈記』と『徒然草』』(放送大学教育振興会、2021)
令和3年 4月12日(月)~ 7月26日(月)14:40~16:10(計7回)
この講義は中国の少数民族、食文化、茶文化、大衆文化などの側面から中国を観察し、中国式の考え方、中国の文化に触れてもらうことを目的としている。中国には漢民族以外に55の少数民族があり、それぞれの民族は独自の文化や習慣を持っている。
この科目は、岐阜市立岐阜商業高校との連携授業で、同校から19名の生徒が教員1名の引率で本学へ来学し、国際文化学科1年生と共に受講した。最終回の授業アンケートによると、大学生からは「高校生と一緒に授業をうけるのがとてもいい経験」、「高校生の積極的な姿勢や、高校生ならではの視点や発想が聞けて面白かったし、より理解が深まった」、「高校生は明るくより楽しい授業になった」という意見が圧倒的であり、一方、高校生からは「大学の雰囲気や授業がよくわかった」、「高校では習わないことや詳しいことを学べる」などの意見が得られ、高大連携授業に対して双方から高い評価が得られた。しかし、前年度に続きコロナの影響で、例年より教室での交流が少なかったことがとても残念であった。今後、学生と高校生がもっと交流できるよう、工夫する必要がある。
令和4年 1月13日(木)、1月24日(月)14:40~16:10
【1月24日】 「中級中国語会話Ⅱ」を履修している本学国際文化学科2年生の学生14名と、岐阜市立岐阜商業高校経営管理科3年生の生徒18名が、中国語合同発表会をオンラインで行った。発表にはパワーポイントを用い、一人でのプレゼンテーション形式やグループによる会話形式で行われた。
発表後のアンケート調査では、「パワーポイントによる説明があり、より発表の内容を理解することができた」、「内容が自由なので、さまざまな発表があって面白かった」などの意見が挙げられ、発表形式への評価が高かった。
高大連携に関して作成しましたYouTube動画『高大連携による探求活動』はこちら
昨年度に引き続いて、国際文化学科の学生が、岐阜市女性センターとのコラボ企画として、ぎふし男女共同参画情報誌「織」の企画・編集を行いました。
2022年度のテーマは「#生理について話そう」です。男女8名の学生による座談会形式で率直に意見を交換し、生理に対する認識を深めました。男女が互いを尊重し、ともに活躍できる社会を目指すための貴重な一歩となりました。
2023年度からは、国際コミュニケーション学科で、引き続き活動を継続します。
令和4年11月6日(日)
英語英文学科2年生の3名が垂井町で開かれたフェアトレードデイ垂井で「つながるトート」を販売しました。
この活動は、垂井町に拠点を置くフェアトレードタウン垂井推進委員会との連携によるものです。当委員会は、フェアトレードの「公正な取引や労働」という理念と、SDGsの「誰ひとり取り残さない」という理念を基に、地域活性化、地産地消、まちづくり、環境保護、障がい者・福祉活動に取り組み、フェアトレードタウン運動を推進しています。
今回、学生たちは企画の段階から関わり、垂井町に何度も足を運び、垂井町社会福祉協議会けやきの家の皆さんや町内在住のデザイナーの方と協働し、50個のトートバックの企画・販売を実現しました。
このバックには、地域を超えてたくさんの豊かなつながりを作りたいという願いが込められています。
昨年に続いて、岐阜市女性センターとのコラボ企画として、国際文化学科の学生4人が、ぎふし男女共同参画情報紙「織」19号の企画・編集を行いました。今回のテーマは「自分らしく働く」です。
男性が多い職種である自動車整備士として活躍する女性と、国際文化学科の1年生、2年生にアンケートで憧れる職業の1位にあがった医師として活躍する女性の2名にインタビューして、「自分らしく働く」を考えました。
岐阜市女性センターとのコラボ企画として「特集withコロナ時代~誰もが幸せになるためにできるコト~」をテーマに、ぎふし男女共同参画情報紙「織」18号の企画・編集を行いました。岐阜県の大学生・短大生を対象に実施したアンケート結果から、男女共同参画社会の推進に向けて、私たちができることを若者の視点から分析・提案しました。
国際文化学科の学生たちがネットワーク大学コンソーシアム岐阜「学生による地域課題解決提案事業」に参加し、平成30年度と令和元年度にそれぞれ成果報告を発表しました。
ここではそれぞれの成果報告の際に使用した発表原稿とパワーポイントを紹介します。
「岐阜市周辺地区における活性化のための調査―一日市場地区の祭礼行事を事例として-」(2年生4名参加)
(成果報告会:令和元年12月21日、岐阜大学サテライトキャンパス)
パワーポイントの内容(動画と発表原稿)はこちらをクリックしてご覧ください。
「岐阜市内の「小さな神仏」の調査―地元文化の再認識のために:岐女短の周辺地域を中心にして-」(2年生4名参加)
(成果報告会:平成30年12月20日、岐阜大学サテライトキャンパス)
パワーポイントの内容(動画と発表原稿)はこちらをクリックしてご覧ください。