あのアーティストの講義が聴ける!
魅力ある講師が特別講義を行います。
本学客員教授 山本寛斎氏生活デザイン学科では、「生活」と「芸術・文化」をキーワードとした各界の著名人をお招きして、学生と一般市民を対象に特別講義を開催しています。この企画は、芸術文化の最先端で活躍している著名人による講義ということで、その内容は非常にユニークであり、毎回、学内外から好評を得ています。これまでに、世界的ファッションデザイナーの山本寛斎さん、絵本作家の五味太郎さん、詩人・翻訳家の谷川俊太郎さん、アートユニット明和電機の土佐信道さん、映画作家の河瀬直美さん、都市計画家の西郷真理子さん、テキスタイルデザイナーの安東陽子さんなど、多彩なゲストをお招きしています。
山本寛斎さんには、「人間讃歌」をテーマに、ファッションにまつわるお話だけでなく、これまでのデザイナー活動を通じた国際舞台での経験を元に、国と国、人と人との交流の大切さについてお話し頂いています。なお寛斎さんは本学の客員教授(’15年度現在)であるため、すべての学生が卒業までに講義を受けることができます。
学外での研修
海外研修
凱旋門前にて
机の上で勉強しているだけでは、わからないことがたくさんあります。実際に訪問し、体験することによって得られる「暗黙知」は、無意識下の知識として蓄積されていくと言われています。生活デザイン学科では、毎年、海外研修を行い、ヨーロッパの文化や歴史を学ぶとともに、現在なお情報や流行を発信し続ける大都市の空気にも触れ、多くのものを吸収してもらっています。行き先は年度によって異なりますが、イタリア・フィレンツェには学術交流協定を結んだ服飾専門学校ポリモーダがあり、授業見学やファッションショーについての説明を受け、刺激をもらっています。
学外研修
鵜飼い開き特集記事
毎年、教養演習の一環として、生活デザイン学科1年生全員で県内外の美術館などへ赴き、知見をひろげる活動をしています。岐阜市ということもあり、長良川鵜飼いの鑑賞も行います。右図は「広報ぎふ (平成27年度5月1日号)」にて本学科 坂本講師が制作したイラストです。
卒業研究発表会
会場展示風景 ファッションショー
生活デザイン学科では毎年、卒業研究を学外で発表しています。2014年度は岐阜県図書館講堂にて研究発表会・ファッションショーを行いました。そして岐阜県美術館で卒業制作作品と研究の展示を行いました。ファッション専修では織作品や衣服、ブランド企画を、建築・インテリア専修では家具や建築物の提案や、建築物の構造研究を、ビジュアル専修では、絵本やパッケージ、Webサイトなどの作品を展示しました。
在学生の声
ファッション専修(岐阜県立本巣松陽高校出身 H・M さん)
私は以前からものづくりやファッションに関心があり、ファッションの専門的な知識や技術を習得したいと思い岐阜女子短期大学に入学しました。
大学生活は学ぶことや課題が多くあり大変だと感じることもありますが、その積み重ねが日々自分の糧になっていっていると実感でき、とても充実した生活を送っています。これまで知らなかった専門的な知識を学べることはとても刺激的であり、これらの知識を生かしてファッションデザインや服作りを行えることに喜びを感じます。
生活デザイン学科の特徴は少人数で講義や演習を行うことです。常に先生から指導やアドバイスが受けられ、自分の製作をすぐに改善・向上できます。このような講義や演習を通してよりデザインの面白さや奥深さに気づくことができました。また生活デザイン学科では専門的資格を取得する支援が整っており、ファッション専修では主にファッションビジネス能力検定やファッション販売能力検定などの資格を取得することができます。私は一年の前期から2つの検定に挑戦しましたが、講義で習得した知識を生かし資格を取得することができました。
私はこの短大で学んだことを生かし、将来はファッションの楽しさを多くの人に広める存在になりたいです。今後はデザインや製作だけではなく、販売やマーケティングなどを幅広く学び、ファッションビジネス業界についてさらに理解し多くの知識を得たいです。
ファッション専修(愛知県立津島高校出身 K・M さん)
高校生の頃パタンナーになりたいと思いファッションの道へ進もうと大学を探していました。しかし、普通科から入れる大学はあまりに少なく、諦めかけていた時、岐女短のファッション専修を知りました。クラスの半数以上は普通科の出身の子が占めているので、私のように専門の知識がなくても心配はいりません。
「ファッション造形演習」では、自分の寸法、自分の好きな生地で型紙から制作物を作るため、完成したときの達成感が大きくとても楽しいです。工業用のミシンを触るのは初めてで不安でしたが、少人数制なので先生との距離が近く、先生に質問しながらクラスのみんなと楽しく、時には笑い声が飛び交うような空間で自分のペースで進められます。
課題は他の専修よりは少ないですが大変です。また、授業の密度がとても高いため1コマも気を緩める事が出来ないので授業も大変です。しかし先生方から基礎からゆっくり丁寧に教えて頂けるので理解して学ぶことができ、知識が身につきます。専修を超えて行われる講座もあるので、ヴィジュアルや建築・インテリアの知識も学ばなければいけませんが、他専修の人とも繋がりが持てるので、いろんな知識が得られ視野がとても広がります。
私はより専門的知識を身につけるため、就職ではなく編入学を考えています。そのために検定や資格の取得など今できることを愚直に頑張っています。上手く時間を使えば課題や検定、行事やアルバイトなどとても充実した学生生活が過ごせます。同じ目標を持つ仲間たちと一緒に有意義な学生生活を過ごしてください。
ファッション専修(愛知県立一宮南高校出身 I・K さん)
岐女短に入学して一年がたち、毎日、今まで経験したことのない濃い時間を過ごしています。私は高校の頃から洋服が好きで、そこからアパレルの仕事に興味を持ち、このファッションデザインコース(現:ファッション専修)に進学しました。私は普通科出身で、服飾の知識が全くなくゼロからのスタートだったので不安しかありませんでした。しかし入学してみると、普通科出身の学生が大半で私のような子が多く、そのため先生方も一から丁寧に細かく優しくご指導してくださいます。やることがとても多いですが、明るくお互いに励ましあえる仲間がいるので楽しく充実しています。
生活デザイン学科自体、他の学科に比べて課題の量が多く大変で、つらいと思うこともあります。ですが、その課題を成し遂げることで得られるものはたくさんあり、就職の時に役立つことも多いと思っています。
一年の中で楽しく最も印象的なことは、桃林祭で行ったファッションショーです。グループごとのイメージをもとに、自分でデザインした洋服を、自分で作り、自分で着てランウェイを歩きます。とても緊張しましたが、良い経験になりました。来年はさらに良いショーにしたいので、服作りの技法などをしっかりと勉強していきたいと思っています。
四年制大学とは違い、二年という短い時間にぎっしりとやることが詰まっているので無駄のない充実した時間を過ごすことができます。ぜひ皆さんにも充実した時間を過ごしていただきたいです。
建築・インテリア専修(愛知県立東海南高校出身 M・R さん)
大学受験の際に「将来は何か物づくりに携わる仕事に就きたい」と思い、2年間という短期間で建築の専門知識が身につき、多くの資格が取得できる、岐女短への進学を決めました。
私は普通科高校に通っていて、建築やインテリアの知識が全くなかったので、入学時の一番の不安は「大学の専門的な授業についていけるか」でした。しかし、基礎から丁寧に教えてくださる先生方のおかげで、きちんと理解することができ、少人数制の授業という、先生方に質問や相談をしやすい環境で、丁寧なご指導を受けることができています。また、後期に始まった「建築・インテリア設計演習Ⅰ」では、先生からのアドバイスだけでなく、同級生のみんなと、お互いが考えた作品について指摘し合うことによって、自分が気づかなかった改善点を知ることができます。さらに、生活デザイン学科の専修にとらわれない授業は、様々な面から建築の分野にアプローチできるので、広い視野を持ち、自分の作品に生かせる良い機会となっています。
今は、入学時の不安とは裏腹に、自ら設計した建物が形になっていく達成感や、幅広く自分の好きな建築について学べる楽しさを感じています。レポート課題や作品の提出に加えて、様々な資格の勉強をすることは、大変に感じることもありますが、桃林祭などの学校行事は思いっきり楽しみ、仲間と助け合い、高め合いながら課題に取り組む、そんなメリハリのある日々にとても充実感を感じています。2年間という短い期間だからこそ、これからも濃く、充実した学生生活を過ごしていきたいです。
建築・インテリア専修(岐阜県立大垣東高校出身 S・S さん)
幼いころから、旅行に行き有名な建物を見ることが好きで、将来は建築関係の仕事に就きたいと思っていました。そのために、建築について学ぶことができ、卒業後には二級建築士の受験資格を得ることができる生活デザイン学科 建築・インテリア専修を志望しました。普通科の高校に通っていたため、建築についての専門的な知識がなく、はじめは授業についていけるか不安でした。しかし、先生方が分かりやすく丁寧に教えてくださるおかげで、今は安心して授業に参加することができています。
課題が多く大変ですが、同じ専修のみんなと乗り越えることで、さらに仲を深めることができ、楽しく充実した大学生活を送っています。また、ファッションやヴィジュアルの分野も学べるため、デザインに対して広い視野を持つことができ、幅広い知識が身に付きます。
後期に行われる「建築・インテリア設計演習Ⅰ」では、前期に学んだことを生かして実際にある場所に自分で建物を設計し、模型や図面などの作品を制作します。自分で考えた建物の図面を描き、模型を作ることは初めてのことで大変ですが、作品が完成した時の喜びや達成感を味わうことができ、今までに感じたことのない楽しさがあります。そして、みんなの作品を見てもっと頑張ろうという気持ちが湧いてきます。
他にもサークル活動やアルバイトなど今しかできないことを経験することができます。2年間という短い時間だからこそ、自分の目標に向かって資格取得など積極的に取り組み、仲間とともに高め合い、いろいろなことに挑戦していきたいと思っています。皆さんも岐女短で大学生活を楽しんでください。
建築・インテリア専修(愛知県立国府高校出身 M・K さん)
私は大学で建築について学びたいと思い、建築・インテリア専修(現:建築・インテリア専修)を志望しました。高校が普通科であったため、入学時は専門的な知識を全く持っていませんでした。しかし、先生方の分かりやすく丁寧な教え方によって、きちんと理解して学ぶことができます。
後期の授業である「建築・インテリア設計演習Ⅰ」では、前期の「基礎製図」などの授業を生かして、建物の設計を考え模型作品を制作していきます。模型を一から自分で作り、図面を引くのは大変ですが、講評会で先生方のアドバイスを聞くと、「もっと良いものを作りたい」と言う気持ちになります。
卒業後に二級建築士の受験資格を得ることができるカリキュラムとなっています。さらに一定の科目の単位を取得し、卒業後に一定の実務を経験することで一級建築士も目指すことができます。短期大学でも建築士を目指したいという人には魅力的なカリキュラムだと思います。またデッサンや基礎造形など実技を磨く授業や、時間割によっては自分の学科にはない他学科の授業も受けることが出来るので、より幅広い知識を身に付けることができます。
またサークルや学外研修など、忙しくはありますが充実した日々送っています。
ヴィジュアル専修(岐阜県加納高校出身 U・M さん)
私は高校の時からパンフレットなどの広告デザインに興味がありました。自分が生まれ育った岐阜市にヴィジュアルデザインを学べる生活デザイン学科があることを知り、岐女短に入学しました。
ヴィジュアル専修ではデザインの基本から学ぶことができ、前期には烏口を使った平面表現、イラストレーションなど、様々な課題に取り組みました。その他にも、資格を取得するための勉強を含んだ講義もあり、私の場合は色彩検定3級を取得しました。またWebデザイナー検定やマルチメディア検定も受検することができます。アナログ表現からデジタル表現まで実用的なデザインを学べます。
後期には課題研究があり、それぞれ希望する研究室に分かれて専門的に学びます。私が受講しているグラフィックデザイン研究室ではいろいろなコンペにも挑戦し、スキルの向上に努めています。少人数になるので、先生に相談しやすい環境で丁寧な指導を受けることができます。他の専修の人達と合同で学ぶ講義などもあり、ファッション、建築・インテリアについても学ぶことができ、幅広い分野について知識を得ることができるのは生活デザイン学科の魅力でもあります。学校行事として学外研修や桃林祭など楽しい行事もあります。また進路ガイダンスが始まり、豊富な情報を得ることができ、進路のサポートも充実しています。四年制大学とは違い、短期間に学ばなければならないことが多くあり、初めて経験する課題がほとんどで大変なこともありますが、友達同士で励まし合い、お互いを高め合いながら頑張っています。
ヴィジュアル専修(岐阜県立岐阜農林高校出身 I・A さん)
私は高校時代、デザインとは全く接点のない食品の分野を学んでいました。しかし、授業で商品開発の活動をしていた際に、新商品のパッケージデザインを任されたことがきっかけで、パッケージデザインやWEBデザインなどの身の回りのデザインに興味を持ち始めました。この出来事からもっとデザインを学んでみたいと思い、この短大を受験しました。
この学科の授業の内容は実技科目が多いですが、基礎からじっくりと学び始めるので、無理なく着実に技術を身に着けることができます。そのため、私のようなデザインの経験や技術がない人でも安心して授業についていくことができます。毎週多くの課題が出されるため大変なこともありますが、先生方の指導・アドバイスを受けたり、周りと相談し合ったりして乗り越えることで作品を完成させる達成感を味わうことができます。
製作した作品はクラス内で発表・交流し合うので、自分の作品のいいところや課題点を知ることができ、より良い作品づくりができます。また、皆の作品もじっくりと見ることができるので、自分にはなかった発想や工夫点を知り、吸収することができるのもこの学科の授業の特徴です。
岐女短の魅力は、2年間という短い期間の中で充実した密度の濃い専門科目がたくさん学べるという点です。この“たくさん学べる”という経験は、私たちにとってとても貴重な経験になるのではないでしょうか。
皆さんもこの岐女短で充実した大学生活を送ってみませんか?
ヴィジュアル専修(岐阜県立岐阜総合学園高校出身 H・S さん)
私は高校の頃からポスターや映像の制作に興味があったので、ヴィジュアルデザイン専修(現:ヴィジュアル専修)を志望しました。前期の演習では、烏口や絵の具を使った基礎的な平面の課題に取り組んだりしました。課題は多いですが、それらを乗り越えることで得られる技術はとても価値があります。座学では基礎的なデザインの知識を学ぶほかに、資格試験の勉強を含んだものもあり、資格取得に有利になります。試験を受けるのは任意ですが、多くの人が受験しており、私も色彩検定に挑戦して3級を取得しました。また、後期には進路ガイダンスが始まり、就職や進学に向けたサポートも充実しています。
生活デザイン学科では、基本的に3つの専修の専門別に講義が行われていますが、自分の専修だけではなく他の専修の学生と合同で学べる講義もあり、幅広い知識を身につけることができます。一見、自分の専門と関連なさそうなことでも、それらの知識は、デザインにおいて非常に重要となってきます。また専修やコースを超えた友達と共に学ぶことによっていろいろな知識を共有することもあります。選択の講義もありますが、学んでおくと今後の就職などにおいても確実に有利だと思うので、私は可能な限り全ての科目を履修しています。
課題に取り組みながら、就職の準備や資格試験に挑戦するのは大変ですが、いろいろなことが学べるのでとても楽しいです。また、同じ専修の仲間と競い合いながら互いの技術を共有し合えるので、新しい発見もあり、とても充実しています。
卒業生の声
ファッション専修 2017年卒業
(株式会社ルネ K・M さん)
私は、普通科高校出身ですが、洋服が好きで、将来ファッション業界で働きたいという想いが捨てきれず、岐阜市立女子短期大学への進学を決めました。入学当初は新しいことばかりで、授業にもついていけるかとても不安でしたが、学生が少人数ということもあり、きめ細かく丁寧な指導を受けることができました。ファッション専修は生活デザイン学科の一部であることから、幅広い分野のデザインについて学ぶことができたのも視野が広がりよかったと思っています。授業をほぼ全て受講することで、2年間という短い期間ながら、濃く充実した貴重な2年間となりました。
岐女短で過ごした2年間の中で私が1番印象に残っていることは、大学祭で行われるファッションショーです。テーマ決め、曲決め、衣装、ライト、演出等、全て学生が主体となって行います。事前の準備はかなり大変ですが、ファッション専修全体でショーを作り上げ、仕上がった時の達成感は今でも忘れられません。
私は岐女短でたくさんの学びと思い出と経験を得ることができました。2年という短い時間ですが、今までの人生で1番濃い2年間だったと思います。時間がタイトで大変なことも多かったですが、それ以上に価値のあるものを得られ、岐女短を選んでよかったと思っています。
ファッションデザインコース(現:ファッション専修) 2014年卒業
(一般財団法人カケンテストセンター S・I さん)
“ファッションに関わる仕事に就きたい”と思い、私は岐阜市立女子短期大学に入学しました。はじめは、服飾の知識など全くない状態でのスタートで戸惑うことばかりでした。しかし、基礎から学ぶことができ、知識や技術をしっかり身につけることができました。また、製作以外にもファッションマーケティングなどの授業を受講することができるため、ファッションデザイン分野ばかりでなく、ファッションビジネス分野の知識も幅広く学ぶことができました。課題が多く確実にこなしていかなければいかないので、大変な面もありますが、課題をこなしていくことにより自分の知識として吸収している実感を得ることができました。
学生時代で印象に残っているのは、岐阜マザーズコレクションへの参加です。5、6人1チームで、その年のトレンドからヒントを得てテーマを決定しイメージマップ作り、デザイン、パターン製作を行いました。ひとつひとつの工程で合格がなかなか貰えず、自分達の詰めの甘さを実感しました。しかし、先生方の熱心なご指導や的確なアドバイスのおかげで少しずつ形にすることができ、完成したときにはとても嬉しかったです。さらにマザーズコレクションを通して辛いこと、大変なことを乗り越えた仲間達との絆がそれまで以上に深まったと思います。
卒業後は「カケンテストセンター」という検査機関に就職しました。入学当初はパタンナーやデザイナーなどをイメージしていましたが、入学後に生活材料学やテキスタイル素材演習などの授業を通して、検査機関への関心が高まり現在の職場へ就職することを決めました。職場では授業で学んだことを生かすことができると同時に、毎日新しい知識を得ることができ、先輩方にもめぐまれ充実した日々を送っています。
これから岐女短で学ばれるみなさんも、やりたいことや得意なことを見つけていくと思います。その見つけたものに向かって日々学んでください。そして、素敵な仲間や先生方との2年間をより充実したものにしてください。
建築・インテリアデザイン専修(現:建築・インテリア専修) 2015年卒業
(京都市立芸術大学大学院 美術研究科 環境デザイン専攻 S・M さん)
私は高校時代、漠然と芸術の勉強がしたいと考えていた。しかし思いとは正反対に勉強が大の苦手だった。高校生活でやり遂げたことは数学のテストで赤点を取り続けたことくらいで、全くさえない高校生だった。しかし、週1回の美術の時間だけは大好きだった。
先生に芸大に行きたいことを伝えると、即答で無理だと言われた。デッサンが全くできないこと、学費のことなど、現実的に受験することさえ厳しかった。そんな中、建築を学ぶ大学ならアートやデザインに触れる機会があると聞いた。岐女短が進学候補にあがり、無事入学することができた。
岐女短での2年間はあっという間だった。2年間で建築士の資格を取れるレベルに到達するため毎日建築の勉強をした。さらにアートの知識、デザインやファッションまで幅広く学んだ。普通の大学であればそれらを一気に学べる学校はなかなか無い。このような幅広く学べる環境こそが生活デザイン学科の一番の強みだと私は思う。学生の数に対して先生の数も多く、気軽に相談に乗ってもらえることも強みだ。2年生になる頃には建築の勉強をさらに続けたいという意思がめばえ、編入を心に決めた。編入後も勉強や外部での制作活動を積極的に行い、さらに建築の知識やデザインの幅を広げた。
そして今は、高校生の頃からの夢だった芸術大学の大学院に入学し、建築や芸術の勉強をしながらアート制作も行っている。岐女短で幅広く学び過ごした時間が、私のデザインの領域を広げ、今もまだ私は毎日作り続けている。
きっと死ぬまで作り続けるだろう。
そんな人生にしたいと気づかせてくれたのは岐女短のおかげである。
建築・インテリアデザインコース(現:建築・インテリア専修) 2012年卒業
(滋賀県立大学 環境科学部環境建築デザイン学科編入 I・A さん)
私は将来、建築やインテリアの仕事をしたいという漠然とした思いから進学する大学を探していました。高校では文系コースで、建築関連の学科は理系しか受けられないと思っていましたが、文系からでも建築・インテリアについて学べる岐女短に出会い、必ずこの短大に入ろうと決心したことを今でも覚えています。
2年間の短大生活を振り返るとたくさんの思い出があります。中でも1番印象に残っていることは、卒業制作です。2年間の集大成を示さねばならない卒業制作は辛いものではありましたが、自分の全力をもって挑めた課題であり、今ではとても有意義に感じています。丸1日悩み、友達と共に考え、こんなに多くの時間を使って自分の作品を作り上げることは、社会に出てからは決して経験できない貴重な体験だと思っています。
短大生活を通して思うことは、人との出会いの大切さです。短大は四年制大学に比べ年数も短く、学生や先生の人数も少ないですが、だからこそ1人1人との関わりが深いものになります。私は短大を卒業した今でも、他県に就職した友達と食事に行ったり、編入先の課題の相談を短大の先生方にすることがあります。短大生活で育んだ人間関係は、卒業をした後でもずっと続いており、私の大切な支えの1つになっています。
短大卒業後は、さらに専門的なことについて学びたいと思い、滋賀県立大学に編入しました。編入先では、希望のゼミに入ることができ、建築やインテリアについてのみではなく、その中に隠されたデザインの大切さなども学んでいます。短大とはまた違う環境での講義や設計演習は、大変ではありますが新しいことが学べる毎日はとてもわくわくすることばかりです。
2年間は短いですが、だからこそ凝縮された日々を送ることができ、充実した毎日が生まれると思います。皆さんもどんどん興味のあることを見つけ、挑み続ける姿勢を大切にしてください。
ヴィジュアル専修 2017年卒業
(株式会社ヤマニパッケージ H・W さん)
私は高校生の頃に将来デザイナーになりたいという夢を持ち、岐阜市立女子短期大学に入学しました。デザインに関して経験知識ともにゼロからのスタートだったので、授業についていけるかとても心配でした。ですが、イラスト、映像、グラフィックなど幅広い分野を基礎から応用までしっかり学ぶことができ、先生方の細かな指導のもと自分のペースで身に付けていくことができました。また、ファッションや建築・インテリア専修の科目も履修したことで、多方面のデザインに関する知識を深められました。幅広い分野の知識を得ることは自分のデザイナーとしての幅を広げるチャンスだと思います。皆さんにもぜひ、たくさんの科目を履修してほしいです!
卒業後は地元のパッケージ会社でグラフィックデザイナーとして就職しました。憧れだった職業で働くことができ、毎日とても充実しています。学生時代、課題を夢中でこなしたおかげで「期限内に作品を仕上げる力」を得たことが、仕事をする上で自分の一番の糧になっています。どんなに良いデザインを描いても、納期に間に合わなければそれは会社の信頼を落とす事に繋がってしまいます。学生時代、先生方は期限を守って提出することに厳しかった思い出がありますが、必ず自分の強みになるので、皆さんも限られた時間の中で自分の納得の行く作品を仕上げる力をつけてください!
2年間という短い期間での生活は想像より忙しく、課題に追われて大変な毎日でしたが、友人達と時に競い、時に支え合って楽しく過ごせた日々は自分にとって宝物です。
皆さんもこの貴重な二年間をモノにして自分の夢を叶えてください。応援しています。
グラフィックデザインコース(現:ヴィジュアル専修) 2012年卒業
(株式会社チューキョー O・H さん)
幼い頃から絵を描くことが好きだった私は、親の薦めもあり岐阜市立女子短期大学に入学しました。普通科高校で美術の授業を履修した程度しかデザインとの接点が無かった私は、専門の道具の使い方やパソコンソフトの操作方法など一切知識が無かった為、入学当初は高校でデザインを専攻していた友人とのレベルの差を感じていました。しかしながら、先生方の丁寧な指導のおかげで授業についていくことが出来ましたし、課題の厳しいチェックは、指摘を受ける度にとても悔しく思う反面で、違う角度から物事を捉えること、また自分の視野を広げるきっかけになりました。
この大学で学びとても感謝していることは、デザインに対する考え方を180度変えてくれたことです。入学前、デザインと聞いて思いつくことは「オシャレ、可愛い、格好いい…」など、ものの外見にのみに着目していましたが、二年間の勉学を通して、デザインとは生活を豊かにするものであると考えるようになりました。
現在、私はギフトを中心とした企画・印刷会社で営業として勤めています。クライアントとのカタログやチラシ等の印刷物の打合せからその進行までを任されており、先輩社員や協力会社と積極的にコミュニケーションを取りながら日々良いものを作れるよう精進しています。大学で学んだデザインの意義は、読みやすい誌面やレイアウトを構成するにあたり十分に活かされていると実感しますし、在学中の経験を活かしてちょっとしたイラストやラフ画を描くことができる為、他の営業の方には無い私だけの個性を発揮できていると思います。
短期大学は入学した年の秋口からは就職活動、年が明ければ卒業制作のことを考え始める為、慌ただしく大変であることには違いありません。しかしながら、内容の濃い二年間は将来何らかの形で活かされていくことかと思います。かけがえのない友人と、素敵なキャンパスライフを送ってくださいね。