学生生活(国際交流)
2019年度中日友好中部六県大学生訪中団
2019年度中日友好中部六県大学生訪中団に参加
国際文化学科学生2名が、2019年度中日友好中部六県大学生訪中団」(主催:中国駐名古屋総領事館等)に選ばれ、8月28日~9月3日まで訪中しました。訪中についての感想文を掲載します。
『互いを認め合うために私ができること』
国際文化学科 2年 前辻紗貴
私が訪中団に参加したのは、偏見や想像で物事を判断せず、実際に見たもの、聞いたこと、感じたことを他の人に伝えられる人になりたいと思ったからです。そのため、さまざまな国に関心があり、中国という国を特定していた訳ではありませんでしたが、訪中を終えた今、私は中国という国が好きになりました。私が中国を好きになった理由に「中国人の人柄」があります。日本のニュースでは、爆買いや食中毒、穴に落ちる子供など、中国に対してマイナスのイメージを抱かせるものが多いようです。友人や家族からも、中国人は人目を気にしない、声が大きい、マナーが悪い等の意見を多く聞きました。実際、今回の訪中で子供がスーツケースに乗って移動している姿や車が来ているのに道路を渡る人の様子を見て、人目を気にしない性格なのだと私も思いました。マナーに厳しい日本人からすると不快に感じる行動だと思いますが、一方で私は周囲を気にせず堂々としている中国人をかっこいいとも思いました。
私は現在、短大で異文化について学んでいますが、認識や価値観は人によって異なることをあらためて感じました。 また、今回の訪中で同じ班になった人たちと感想を話し合った際にも多くのことを学びました。同じ班のメンバーは中国の経済発展や教育、料理、街並み、国民性など様々な観点から中国を見ていました。例えば経済発展では多機能な高層ビル、地下鉄の建設、電子決済の普及など私も中国の発展を感じましたが、一方で少し街から離れるとゴミの山や廃墟の建物があるのに注目して、激しい格差の面を見ていた人がいました。教育については、中国の学生は大変勉強熱心で、将来のためだけでなく純粋に日本が好きで日本語を学んでいて、日本の学生も見習うべきだという感想をもった人がいました。このように訪中団の中には私が注目していなかったことを見ていた人がいて、その人たちの話は私にいろいろな見方を発見させてくれました。
私は、今回の訪中ではごく一部の中国しか見ていないと思いますが、中国の歴史や文化に触れ、中国が好きになり、もっと広く中国を見てみたいと思うようになりました。また私は日中友好のために今回の訪中で得た知識や情報を多くの人に伝えたいと考えています。互いの文化や価値観を理解し、他国への偏見を少しでもなくし、認め合える世の中になってほしいと感じました。
『日中友好大学生訪中団訪問レポート』
国際文化学科 2年 若山 絵美
私が訪中団に応募した動機は手軽な料金で中国に行けることで、学生である私にとって非常に魅力的でした。そして実際に訪中団に加わってとてもよかったと思うことは、専攻分野も学年も違う多くの学生と関わりを持てたことです。私から見ると中国どころか海外とは関係のないように思えた専攻、例えば工学部や生活エネルギー関係など多種多様な専攻の学生と出会い、自分では気づかなかった視点をもって新鮮な気持ちで中国を見ることができました。初日には見知らぬ顔ぶれに戸惑いもありました。特に中国について学んでいる私にとって、訪中に参加する日本人学生が中国の習慣や文化、人柄をどう捉えるだろうか心配でした。しかし最初のオリエンテーションで一緒に食事をしながら会話していくうちに徐々に緊張はほぐれ、中国での皆の反応を早く見たいと感じるようになりました。 訪中の間、普段入ることのできない施設や工場も見学でき、以前から様々な分野で日本は中国と密接な繋がりを持ってきたと実感しました。また中国の学生との交流では、中国人学生の外国語運用能力の高さと学ぶことへの強い意欲を感じました。私達の話に熱心に耳を傾け、質問に丁寧に答えてくれていました。また聞き慣れない言葉も、例文を1つ2つ紹介するだけで理解し、難なく使いこなしていました。そのため私達が中国人学生とのコミュニケーションに障害を感じることは、ほとんどなかったと言えます。また訪中期間中の食事や宿泊も行き届いていて、今回の機会でなければ学生である私が経験できないような、日本人の口に合う高級中華料理や高級ホテルでの滞在を経験することが出来ました。私にとって今回の訪中は手軽な料金という以上に、非常に価値のある有意義な経験でした。今回のプログラムは意欲的な学生にとって、日中友好を考える大切な一歩になると感じました。
外国人留学生ワークショップ
国際文化学科交換留学生が『平成30年度外国人留学生ワークショップ』に参加
(公財)岐阜市国際交流協会主催の留学生ネットワーク活用事業の一環である、平成30年度外国人留学生ワークショップにおいて、国際文化学科の交換留学生である曽訳萱さん、張燕燕さんの作品が高く評価されました。
外国人留学生ワークショップは、岐阜の特産品の魅力を広めるべく、留学生が外国人観光客のニーズに合う商品のデザインを提案する活動です。
今回は、曽さん、張さんによる、和傘のデザインとして円を描くように羽根を広げた鳳凰や、岐阜水うちわの図案として紅葉を背景にして鵜飼舟に乗る楊貴妃、ナイフのデザインとして鮎の和菓子をかたどった作品などが評価されました。(以下、作品のデザインイメージ図を紹介します)
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JAPAN TENT
交換留学生(吉林華橋外国語学院より)が「JAPAN TENT 2017」に選ばれる
本学科で勉強している交換留学生 楊 雪さん(中国の吉林華橋外国語学院)がJAPAN TENTに選ばれて、その交流の体験談を披露してくれました。
『 この夏は、JAPAN TENTというプロジェクトに参加できたおかげで、非常に有意義で、楽しく過ごせました。
石川県でさまざまな伝統文化の体験をし、他国からの留学生と交流し、県内二つの家庭でのホームステイを5泊体験しました。
今回、普段はできないことをすべて経験ました。さまざまな学びと交流のプログラムを通じて、日本の歴史や豊かな伝統文化に触れ、新しい友人もできました。
JAPAN TENTは留学生300人を各グループに分け、石川県のさまざまな地域に派遣する活動です。私が最初行ったのは石川県の北側――能登半島に位置する輪島市です。そこで3泊3日を過ごしました。
輪島歓迎パーティーで、私たち26人の留学生はそれぞれのホストファミリーや市長と一緒に輪島を代表する御陣乗太鼓というアトラクションを見学しました。
更に、私たちは寺院での座禅、そば打ち、輪島塗りの創作などを体験し、輪島漆芸美術館へも見学に行きました。
そして、ホームステイ先のお父さんはかっこいいお坊さんなので、私はミャンマー人の大学院生、インドネシア人の大学生と3人で一緒に山の真ん中にある古いお寺に泊まりました。
ホームステイ先のおばあちゃんは色々な和食を作ってくださり、皆で一緒に食事しながら会話を楽しんだ時は最高の気分でした。また、お父さんも車でさまざまな見所へ案内してくださり、
その由来や歴史などを詳しく教えてくださいました。最後の夜はお祭りに参加しました。そこで地元の太鼓とキリコのパフォーマンスを見たり、花火を見たり、屋台を巡ったりして大きな幸せを感じました。
輪島プログラムが終わった後、私たちは金沢に戻り、そこで特別講演を聴き、太鼓演奏を見学しました。そしてラオスの留学生と一緒に日本の家庭に泊まりました。
金沢でのホームステイではホストファミリーのお母さんと一緒に和菓子作り、加賀八幡起上り絵付けのプログラムに参加し、金沢城や兼六園や美術館を巡って見学しました。金沢の伝統的な文化や技術を学びました。
ホームステイ先のお母さんは大変明るい方で、面白い話をたくさん聞かせてくださいました。彼女のおかげで、近所の子どもたちと一緒に遊ぶこともでき、いろいろな家庭料理も味わえ、大変愉快に過ごせました。
JAPAN TENTをきっかけに、日本人の生活を実際に体験し、様々な国籍の留学生と出会い、一緒に暮らし、日本語で交流し、日本の文化や歴史を学べたことは本当に素晴らしい時間でした。
この経験は一生忘れないと思います。(楊 雪 2017年9月20日) 』
JAPAN TENT(←クリック)とは、毎年日本各地で学ぶ世界各国からの留学生300人を石川県に招いて開催する国際交流イベントです。石川県の19全市町を舞台にした世界各国・地域からの留学生との心温まる交流は今年で30回の記念の年を迎えます。
岐阜日中友好青年訪中団
本学科2年生が「2017年岐阜日中友好青年訪中団」団員に選ばれる
本学科2年生の中台萌さんが岐阜県内の大学生でつくる「岐阜日中友好青年訪中団」に選ばれて、その交流の体験談を披露してくれました。「岐阜新聞」(2017年9月6日朝刊)にも報道されました。
『 私は8月28日から9月1日の5日間、青年訪中団として杭州と上海に行きました。この訪中団の1番の目的は、浙江省にある岐阜市と杭州市が交換した「日中不再戦」の碑文を訪れるというものでした。
今年は、岐阜市と杭州市が本碑文を交換して55周年、また日中国交正常化45周年という大変重要な年です。
そのため、中国滞在中の5日間のスケジュールはぎっしりつまっており、その全てが貴重な体験でした。
中国最大のインターネット関連会社であるアリババの本社見学や、森ビル・上海金融センターにも訪問しました。
また、世界遺産の西湖を船で遊覧し、夜には西湖で行われる水上ショーを見学し、ショーの出演者の多さと規模の大きさに圧倒されました。
上海では、夜行観覧船に乗り、森ビルの展望台から見た景色を実際に船の上で目の当たりにし、にぎやかな町並みとライトアップされている多くのビルやテレビ塔に心から感動しました。
中国で見たものすべてが、豪華で規模が大きく、アジア最大の国ということを肌で実感しました。
また、滞在中、様々な種類の中国料理を味わいました。普段私が口にしている中華料理とは異なるものや、個人旅行で訪れていたら食べる機会はなかったであろう珍しい料理や高価な食材も頂きました。
杭州は川魚が有名で、毎回の食事で出てきましたが、少し癖があり苦手でした。その土地の有名な食べ物や、当地でしか食べられないものはどこに行ってもあると思います。
ぜひ皆さんも外国を訪れた際にはその土地の味を味わっていただきたいです。そして、中国では大きなテーブルをみなで囲み、談笑しながら食事をとる形式であり、それがさらに食事をおいしく、楽しくしているようにも感じました。
今回の訪中の経験は私にとって忘れることのできない経験になりました。
現地の学生さんと触れ合う機会もあり、そこでは自分がこれまで学んだ中国語を駆使して会話しました。
現地の学生さんは英語も堪能で、向上心も高く、よい刺激を受けました。中国滞在中に得た刺激や感動を今後に生かすことはもちろん、周りの人々にもたくさん伝えて行きたいです。(中台 萌 2017年9月28日) 』